介護施設を探すきっかけとは?親の施設探しを始めるタイミング
「そろそろ親のために介護施設を探したほうがいいのかな……」
そう考え始めるきっかけは、人それぞれです。
では、実際に介護施設を探した人は、どのような出来事をきっかけに行動を始めたのでしょうか?
株式会社鎌倉新書が実施した「介護施設探しに関する実態調査」では、施設探しを始めたきっかけについて、次のような結果が報告されています。
施設探しを始めたきっかけ・上位4項目
| 順位 | 施設探しを始めたきっかけ | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 家族による介護が難しくなった | 20.2% |
| 2位 | 本人の病気・けがが増えた | 19.2% |
| 3位 | 認知症が進行してきた | 14.4% |
| 4位 | 退院後の生活が不安 | 13.5% |
出典:株式会社鎌倉新書「第2回 介護施設探しに関する実態調査」(2026年)
※回答者は104人で、実際に介護施設を見学した経験がある人を対象とした調査です。一般の高齢者やその家族全体の傾向を示すものではない点に注意しましょう。
施設探しのきっかけは、本人の変化だけではない
調査結果を見ると、施設探しを始める理由には、大きく分けて3つのパターンがあることがわかります。
① 家族だけで介護を続けることが難しくなった
介護する家族の仕事や体力的な負担が大きくなり、自宅での介護を続けることが難しくなるケースです。
最初は家族で支えられていても、介護が長期化したり、必要な介助が増えたりすると、家族だけで対応することが難しくなる場合があります。
② 病気やけが、認知症などで本人の状態が変化した
病気やけがを繰り返すようになったり、認知症の症状が進んだりすると、これまでどおりの生活を続けることが難しくなる場合があります。
転倒の危険が高まった、薬の管理が難しくなった、ひとりで過ごすことに不安が出てきたなど、日常生活の変化が施設探しを考えるきっかけになることもあるでしょう。
③ 退院後の生活に不安を感じた
入院中は医療機関のサポートを受けられますが、退院後は自宅での生活に戻ることが難しい場合もあります。
「自宅で安全に生活できるだろうか」「家族だけで必要な介護ができるだろうか」といった不安から、退院後の生活場所として介護施設を検討するケースもあります。
施設探しは、早めに情報を集めておくことが大切
2025年の同調査でも、上位には「退院後の生活への不安」(20.0%)、「認知症の進行」(16.4%)、「同居家族の介護が難しくなった」(14.5%)、「病気・けがが増えた」(13.3%)が挙がっています。
調査年によって順位や割合には違いがありますが、本人の健康状態や認知機能の変化、家族の介護負担などが、施設探しを始めるきっかけになっていることがうかがえます。
介護施設は、必要になってから急いで探すと、希望する条件に合う施設を十分に比較できないこともあります。
「最近、親の介護が大変になってきた」「退院後の生活が心配」など、少しでも不安を感じたら、すぐに入所を決める必要はありません。まずは利用できる介護サービスや施設の種類、費用などについて情報を集めておくと安心です。