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新規就農で必要なことは何だった?不安なこと、壁となるものは何?

ゆっきー
プリセット6
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農業を始めたいけど、新規就農するときに不安だったことを教えてほしい。そして、実際はどうだったか等知りたい。

新規就農するときに、どのくらいお金がかかるの?ちゃんと就農地はあるの?どんなことが必要なの?という疑問・不安はたくさんあります。

そんな疑問について、私たちの経験をもとに実際はこんなだったよ、ということをお伝えしていきます。

この記事を読めば、新規就農するときに必要なことや、どんなことが壁になるのか等を知ることができます。

この記事でわかること
  • 新規就農で必要な資金
  • 新規就農の実際
  • 新規就農する上で大切にすべきこと

1.新規就農時の資金

私たちが新規就農の申し込みをする際には、

自己資金500万円を持っているという証明として通帳を提示することが条件でした。

ただ、実際に就農するとなるとこれだけじゃ全然足りません。

旦那の場合、最初の2年間は農業研修期間だったので、いわゆる無収入です。

この間の生活資金はもちろん必要だし、

関西から北海道に引っ越してくるのも50万円以上かかったし、

そもそも3年目から独立できたとしても、農業で安定した収入が得られる保証もないわけです。

独立するためには、土地と家も必要。独立時に居ぬきできる土地があるかないか、どのくらいの面積の土地になるのか等で、費用も変わってきます。

トラックとか、トラクターとか、除雪機も必要。安く譲ってもらえたらラッキーだけど、たとえ譲ってもらえたとしても、その機会類は大抵ボロいです。

なければ自分で購入しなきゃならない。

旦那は軽トラを新車で買いました。(約130万円の出費でした)

ただ、新規就農するにあたって助成金があるので、その制度を活用すれば資金面では結構助かります。

2.周囲の理解

「会社を辞めて農業をやる!」

と公言したときに、周囲の理解が壁になる可能性は高いです。

配偶者

独身の方なら、自己資金と体力さえあればそう難しくはないでしょうけど、結婚している場合はやはり配偶者の理解は必要不可欠です。

まぁ妻の方が「農業したい」ということは周りの話を聞いてても限りなくゼロに近いですし、大抵は旦那さんが奥さんの理解を求めるケースが一般的でしょう。

私が旦那の「農業したい」「移住したい」の提案に、「いいよー」と言えたのは、

  1. 子どもがいない
  2. 看護師でどこでも働ける
  3. 私も野菜のお世話が好き

という理由があったからだと思います。

奥さんの理解

子どもがいる人は、収入が減ると不安だろうし、自分も仕事を辞めなきゃならないとなると尚更不安だから、旦那が「会社辞めて農業したい」なんて言おうもんなら

「何言ってんの!現実をみなさいよ!」

となることが普通でしょうね。

また、農家さんって夫婦や家族経営で頑張っているところが多いので、奥さんが全く農作業を手伝いたくないという場合だと、自分ひとりで頑張るか、パートやアルバイトを雇うことになるのでちょっと厳しいです。

実際、私たち夫婦も、旦那ひとりでもできなくはないけれど、要所要所で人手が必要な時が何度かあります。

普段はひとりで十分でも、メインイベントである鉢上げや定植のときなんかは、ひとりだとホントに大変です。

1日で2000本の苗を自分一人で定植するなんて、正直無理です。

親の理解

親に関しては、「農家なんて儲からないんだから止めなさいよ!」って言われるパターンが多いです。

私の母は、北海道に移住して農業やると報告したときは「えー、いいなあ北海道!お母さん北海道行ったことないねん」と何の反対もなくすんなり。

(旅行に行くんとちゃうんやけど……)

父は、「熊だけには気ぃつけやー」と。

(気ぃつけんの熊だけかい……)

さすが私の両親です。

3.体力

私の旦那もこれは心配だった。

旦那の場合、山登りや自転車もしていたので体力はあるのですが、体力というより、一番心配だったのは「腰痛」……

会社員してる頃から「腰が痛い腰が痛い」って、整形に行っていたくらいだから。

そんなわけで「俺、腰だいじょうぶかなぁ…」って不安そうにしてました。

農作業って、結構重いもの持ったり、苗植えるときにかがんだりする動作も多いですから。

それも、今までのように家庭菜園ではなく1日中そういう作業をするので、「腰痛くなったら終わりやん」みたいな話もしてました。

心配はしていましたが、農作業は自分のペースで休みながらできるし、自分の無理な動作となるものは人に頼んでやってもらったり(妻が代わりにやったり…)と、工夫ができるので、今のところは大丈夫そうです。

4.土地

就農するために移住したはいいものの、ちゃんと就農地があるのか?ということも不安のひとつでした。

私たちの移住先では、最初から就農地が用意されているわけではなかったからです。

まずは2年間農業研修をして、3年目で独立するときに空いている農地を探す、というような感じでした。

ですので、そのときに自分たちが思い描いているような場所、広さ、等の希望が叶う土地があるのかないのか、全く分からなかったのです。

各自治体によって、初めから就農地が確定しているところもあるようなので、自分の条件に合う希望の就農地でないと移住したくないというこだわりのある人は、最初にきちんと調べておくといいでしょう。

5.人間関係

既存の農家さんたちと仲良くできるか

その地域の人たちと仲良くできるか

これが一番不安で、気を遣ったことかもしれません。

移住とか田舎暮らし等の情報を見てると、人間関係で失敗したという話題も多いです。

関西在住のときは同じマンションに住んでたって、住民同士で関わることなんて滅多になかったですからね。

実際に移住して、その地域の人との交流や農家さん同士のつながりって、やっぱりすごく大事でおろそかにできないというのは実感しています。

しかも、小さい町なので必ず誰かが見ています。

ちょっと2,3日旅行に行くと「しばらく車とまってなかったけどどっか行ってたの?」とか聞かれます。

農業やりたいって地方移住する人に「会社の人間関係が嫌だから」という理由、ありがちなんですが、ハッキリ言って、会社の人間関係より複雑でややこしくて面倒くさい場合があります。

どちらかというと、人好きで地域に溶け込むのが上手っていう人の方が、農業や田舎暮らしに向いています。

新規就農するときに大切なこと

まとめると、新規就農に向いているのはこんな感じの人です

  1. 不安のないくらい自己資金がある
  2. 夫婦仲がよい
  3. 周囲が就農することを応援してくれる
  4. 体力に自信がある
  5. 多少の妥協ができる
  6. 人付き合いが得意

上記の中でも特に重要なのは、やはり自分の周りに協力者がいることと、人と関わることが苦にならないということが必要だと思います。

もちろん資金面や体力面も重要ですが、人間関係がよければ助けてくれる人が必ず出てくるので、たとえ不足していても補うことができるでしょう。

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よっしー&ゆっきー
よっしー&ゆっきー
トマト農家/看護師
よっしー(夫):会社員生活にピリオドを打ち、農業を始めるため北海道へ移住。 2年間の農業研修を終え、トマト農家となる ゆっきー(妻):看護師。夫の「農業をやりたい」という提案には安易に賛成。 看護師を続けながら、農業もちょいちょいお手伝いしている
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