【初めての介護】「親の介護どうしよう…」と思ったら読む!介護保険の申請から上手な活用法まで徹底解説
「最近、親の足腰が弱ってきた」「一人で生活させるのが少し心配…」
そんな不安を感じていませんか?
初めての介護は、どこから手を付ければいいのか分からないことばかりですよね。
そんな時に頼りになるのが「介護保険」です。
私も回復期リハビリ病棟で働いていますが、退院前になるとご家族から一番多く聞かれる質問が
「介護保険って何から始めればいいんですか?」
というものです。
この記事では、「親の介護申請をしたいけれど、どうすればいいか分からない」という方に向けて、申請のタイミングから必要な準備、上手な使いこなし方までを分かりやすく解説します!
- 介護保険を利用するための申請方法と、その後の流れ
- 介護保険で利用できるサービスや施設の種類
- 介護が必要になったとき、家族が知っておきたいポイント
介護保険は、初めて利用する人にとって分からないことが多い制度です。
「どこに相談すればいいの?」
「いつ申請すればいいの?」
「施設に入るにはどうしたらいいの?」
と不安になる方も少なくありません。
この記事を読めば、「親の介護が必要かもしれない」と感じたときに、何から始めればいいのかが分かり、介護に対する不安が軽減します!
1. こんなときは介護保険を使える!
「介護保険って、寝たきりになってから使うもの?」と思われがちですが、実はそんなことはありません。日常の「ちょっと困った」の段階から利用できます。
- 日常の動作が一人で難しくなってきた(立ち上がり、歩行、着替え、入浴など)
- 家事(料理・掃除・買い物など)をこなすのが大変そう
- 物忘れが増えて、薬の管理や金銭管理が心配になってきた
- 退院後の生活に不安がある(リハビリを続けたい、自宅をバリアフリー化したい)
「まだ早いかな?」と思う段階でも、自立した生活を長く続けるための「予防サービス」が使えます。気になったら早めに相談してみましょう。
2. 介護保険を申請するタイミングは?
結論から言うと、「あやしいな、心配だな」と感じたときが申請のタイミングです。
申請から実際に認定結果が出るまでは、約1ヶ月かかります。
「転倒して骨折した」「病気で入院した」など、急に介護が必要になってから申請すると、サービス利用のスタートが遅れてしまいます。
一番多い失敗が「もっと早く申請すればよかった…」というケースです。
介護保険は申請したその日から使えるわけではありません。
一般的には
- 市区町村へ申請
- 訪問調査
- 主治医意見書
- 認定審査
という流れを経て、認定結果が届くまで通常30日程度かかります。
そのため
- 入院したとき
- 退院後に介護が必要になりそうなとき
- 少し生活が大変になってきたと感じたとき
このくらいのタイミングで動き始めるのがおすすめです。
💡 入院中の場合は特に注意!
もし親御さんが病気やケガで入院している場合は、退院の目途が立ち始めたらすぐに病院の「社会福祉士(MSW)」や看護師に相談してください。退院後の生活に合わせて事前に申請を進めておくことで、自宅に戻ってすぐに介護サービスを使い始めることができます。

回復期リハビリ病棟では、退院直前になって「介護保険をまだ申請していません」というご家族も少なくありません。認定には時間がかかるため、退院支援では「早めの申請」をおすすめしています。
3.介護保険の申請方法と流れ
手続きは一見難しそうに見えますが、流れを押さえれば大丈夫です!
準備するもの(申請に必要なもの)
- 介護保険申請書(市区町村の窓口やWebサイトで取得可能)
- 介護保険被保険者証(65歳以上の方に届いているピンクや緑の紙の保険証)
- ※40〜64歳の方は「医療保険証」が必要です。
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
- 主治医の情報がわかるもの(病院名、医師の氏名、所在地)
- ※「主治医の意見書」は、申請後に自治体から直接病院へ作成を依頼しますので、申請時に持参する必要はありません。

申請先は、お住まいの市区町村の介護保険窓口 です。
また、
- 地域包括支援センター
- ケアマネジャー
- 入院中なら病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)
へ相談すると、申請を手伝ってもらえたり、代行してもらえたりします。
介護保険 申請手続きの4ステップ
- 申請
- 市区町村窓口、または地域包括支援センターに提出。
- 訪問調査 & 主治医の意見書作成
- 調査員が自宅や病院を訪問し、主治医が意見書を作成。
- 審査・判定
- 提出された書類と調査結果に基づき、認定を審査。
- 認定結果の通知 & ケアプラン作成
- 認定が下りた後、ケアマネジャーと相談し計画(ケアプラン)を作成。


この流れを知っておくだけで安心です。
4. 知っておきたい!介護保険の適用範囲
介護保険は、認定された「要介護度」によって使えるサービスや上限額が変わります。
| 区分 | 状態の目安 | 主に使えるサービス例 |
| 要支援 1〜2 | 基本的に自立しているが、家事などに一部支援が必要 | 予防デイサービス、家事援助、手すり取り付けなど |
| 要介護 1〜2 | 起き上がりや立ち上がりに介助が必要。軽度の認知症など | デイサービス、訪問介護、ショートステイ、福祉用具レンタル |
| 要介護 3〜5 | 歩行や排泄、食事など、日常生活全般に全面的な介助が必要 | 上記に加え、特別養護老人ホーム(特養)などの施設入所 |
介護保険では何が利用できる?
介護保険で利用できるサービスはたくさんあります。
- デイサービス
- デイケア
- 訪問介護(ヘルパー)
- 訪問看護
- 福祉用具レンタル
- 手すり設置など住宅改修
- 特別養護老人ホーム
- 老人保健施設(老健)
- 介護医療院
- グループホーム(認知症の方対象)
- 有料老人ホーム(施設ごとに条件が異なる)
📌 ポイント:施設入所の要件
原則として、公的な介護施設である「特別養護老人ホーム(特養)」に入所できるのは『要介護3以上』からとなっています(※やむを得ない事情がある場合は例外あり)。
将来的に施設を検討する可能性がある場合も、この基準を知っておくと安心です。
5. 介護保険の上手な利用方法
私が病棟で働いていて感じるのは、
「家族だけで頑張りすぎる人」が本当に多いこと。
介護保険は、介護を頑張るためではなく、介護を続けられるようにする制度です。
例えば
- デイサービスへ週2回通う
- ヘルパーさんに入浴をお願いする
- ショートステイを利用して家族も休む
これだけでも介護の負担は大きく変わります。
介護する家族が倒れてしまうと、介護は続けられません。
遠慮せず利用することが大切です。
介護保険を上手く活用しよう
介護保険を上手に使う秘訣は、「ケアマネジャーさんを味方につけること」と「家族だけで抱え込まないこと」です。
- プロ(ケアマネジャー)に本音を話す「本当はここまでやってほしい」「家族の仕事と両立したい」など、家族側の希望や困りごとも隠さず伝えましょう。
- 福祉用具のレンタルを活用するベッドや車椅子、手すりなどは、介護保険を使うと月数件〜数千円の自己負担(1〜3割)でレンタルできます。住宅改修(手すりの取り付けや段差解消)も補助が出ます。
- 「レスパイト(息抜き)」のために使う介護サービスは親のためだけでなく、「介護する家族の負担を減らすため」のものでもあります。ショートステイなどをうまく使って、家族自身の生活や休息も大切にしてください。
6. よくある質問(FAQ)
Q. 親が「介護保険なんていらない!」と嫌がります…
A. よくあるお悩みです。「介護を受ける」と思うと抵抗感が出るので、「プロのリハビリを受けて元気に歩けるようになろう」「デイサービスでお喋りしに行こう」など、ポジティブな目的として伝えるのがおすすめです。
Q. 遠方に住んでいて、実家に何度も通えません。
A. 親御さんが住んでいる地域の「地域包括支援センター」に電話で相談してみてください。遠方に住む家族に代わって申請手続きのサポートや、訪問調査の調整をしてくれる場合があります。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 介護保険サービスを利用した際の自己負担は、所得に応じて1割(多くの方はこれ)、2割、または3割です。使った分の合計に対して毎月上限額が決められているため、高額になりすぎるのを防ぐ仕組み(高額介護サービス費制度)もあります。
7. 「こうすればよかった!」「これで助かった!」みんなの実体験の声
SNSやブログなどで見られる、実際に介護保険を申請・利用した先輩たちのリアルな声を集めました。

「もっと早く申請すればよかった…!」
『親が意地を張って「まだ大丈夫」と言うのを鵜呑みにしていたら、転倒して即入院に。申請から認定まで1ヶ月かかるから、ちょっと怪しいと思った時点で申請しておけば、退院後の準備がもっとスムーズだったのにと後悔しました。』

「デイサービスで親の表情が変わった!」
『家に引きこもりがちで認知症が進むか心配だった父。最初は嫌がっていたデイサービスですが、職員さんが優しく接してくれて囲碁の相手もしてくれたおかげで、今では「明日はデイの日だ」と楽しみにしています。私の自分の時間もできて本当に助かりました。』

「地域包括支援センターが神対応だった」
『何から始めればいいかサッパリ分からず泣きそうになりながら地域包括支援センターに電話したら、とても親身に話を聞いてくれて申請の手順をぜんぶ教えてくれました。一人で悩まず、まず電話してみるべき!』
他にもこんな声が多かった!
「もっと早く地域包括支援センターへ相談すればよかった。」
困ったときの相談先が分からず、一人で悩んでいたという声はとても多くあります。
「家族だけで介護しようとして限界だった。」
デイサービスやショートステイを利用して、「もっと早く頼ればよかった」と振り返る人も少なくありません。
「退院が決まってから慌てて申請した。」
認定には一定の期間がかかるため、「入院中から動けばよかった」という経験談は医療・介護の現場でもよく耳にします。
まとめ:一人で抱え込まず、まずは第一歩を
親の介護は、決して家族だけで背負うものではありません。
公的な制度や専門家の力を借りることは、親御さんにとっても、あなたにとっても一番の選択になります。
迷ったら、まずは地域包括支援センターや市区町村の介護保険窓口へ相談してみましょう。

「一人では大変かも」と感じたら、早めに相談することで、本人も家族も安心して生活を続けられます。
